2021年セミリタイアを目標に日々準備中のaocuooです。
別記事でも紹介していますが、私が目指しているのはセミリタイアですから、退職後もアルバイトなど仕事を続ける予定です。
しかし、別で運営しているブログの収益がある程度確保できれば本業化も考えています。
つまりフリーランスになるわけで、フリーランス1本で生計を立てていくとなると大きく変わるのが社会保険です。
会社員なら健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険に加入していますが、フリーランスや自営業になると国民健康保険・国民年金の加入となり、雇用保険には加入できません。労災保険についても一部の職業(一人親方など)以外の人は加入できません。
フリーランスになると各種保障が手薄になってしまいますので、この部分をカバーする必要があります。
今回はこのうちフリーランスになった時の健康保険について、何が変わるのかやコストについて調べてみましたので紹介します。
以下社会保険や税金に関する情報は私が色々なところに問い合わせたり、ネットなどで調べた情報をもとに記載していますが、理解不足の可能性もありますし、給付条件などはより細かいものですので詳しくは税務署や各自治体で直接確認することをおススメします。
目次
フリーランスになったときの健康保険コスト
別記事でも紹介していますが、フリーランスになった時、重くのしかかるものの一つが健康保険です。
フリーランスになると、会社員時代に加入していた健康保険から国民健康保険に切り替わりますので、保険料は全額自己負で働けなくなった時の保証(傷病手当)もなくなります。
以下でフリーランス専業になった時の健康保険料やもしもの時のコストアップについて紹介します。
健康保険料比較
フリーランスになると国民健康保険の加入となり、保険料は全額自己負担になる上、健康保険に加入していればもらえるケガや病気で働けなくなった時の傷病手当ももらえません。
対策として、アルバイトも兼業して社会保険に加入する方法もありますが、仕事によっては本業が忙しくアルバイトをする時間が確保できない場合もありますので、ここではフリーランスの仕事のみのケースで考えます。
ではどのくらいの負担増になるのでしょう。以下条件で会社員とフリーランスの健康保険料差を比較してみます。
会社員 | フリーランス | |
健康保険種類 | 会社で加入する健康保険 | 国民健康保険 |
年間保険料 | 約27万円 | 約33万円 |
※フリーランスの健康保険料率は東京都で計算
年間の保険料はフリーランスの方が約6万円の負担増になります。
上の計算はブログ運営での大まかな経費で計算していますが、仕入れなどがある職種の方は逆に保険料が安くなる可能性もあります。
働けなくなった時の傷病手当金
実は保険料以上にインパクトがあるのがケガや病気で働けなくなった時の保障の差です。
仕事以外のケガや病気で働けなくなった時、会社員は傷病手当金が最長で18か月間給付されますが、フリーランスが加入する国民健康保険はこのような保障自体がありません(※)。
フリーランスは、基本労災保険にも加入できませんので、仕事中・プライベートに関わらず、仕事ができなくなった次の日から全く補償がなくなってしまうのです。
※コロナの影響で一部の自治体では特例として支給されましたがあくまで特例です。
就業不能保険や所得補償保険でカバー
国民健康保険に加入した時点でこの傷病手当金はなくなってしまいますので、万が一の時に備えて資金を準備するか、民間の所得補償保険や就業不能保険に加入する必要があります。
似ている保険で収入補償保険がありますが、こちらは本人にもしものことがあった時の家族のための保険で補償内容は全く異なりますので注意してください。
所得補償保険や就業不能保険は、本人がケガや病気で働けなくなった時に本人や家族の生活を守るための保険です。
就業不能保険でシミュレーション
これらの保険の保険料はどのくらいかかるのでしょう。
以下条件での保険料をシミュレーションしてみました(ライフネット生命)。
※2021年3月時点の結果です
受け取り方は他にハーフタイプがありますが、これは会社員の傷病手当金受給期間(18か月間)を想定して、この期間の受取額を半額にして保険料を安くするものだと思われますが、フリーランスの場合は標準タイプ一択です。
以上の条件だと毎月の保険料は6714円になります。
補償内容は各保険で微妙に異なりますので、自分のニーズに合った保険を選んで無駄な出費を抑えたいですね。
フリーランスになるのなら健康保険に関するコストアップを考えておく
以上から、私の場合、会社員時代に比べて年間6万円(ブログ運営の場合)保険料が増加します。
プラス傷病手当がなくなりますので、これをカバーするために民間保険へ加入すると、年間約8万円の負担になります。
二つを合わせると、トータルで14万円のコストアップになります。
フリーランスは自由が多い分、各種保障についても自己責任で準備す必要があります。