セミリタイア後の働き方

セミリタイアで失敗しないためにリスクと対策

保険証イメージ

2021年セミリタイア実現に向けて準備中の50代家族持ちのAocuooです。

50代になってセミリタイアを決行後、こんなはずではなかったと後悔しても今と同じ条件でサラリーマンに戻ることは余程優れた人でない限りできません。

ネットでも色々情報が流れています通り、50代のセミリタイアには相応のリスクがあります。

リタイアをして後悔しないためにも、リタイア後のリスクについてはしっかり把握・準備しておく必要があります。

このページでは50代のセミリタイアリスクについてまとめてみました。

50代セミリタイア後のリスクを把握しておく

セミリタイア後のリスクについて以下にまとめてみました。

社会保険に関するリスク

会社員の場合、健康保険・年金保険・雇用保険・労災保険に入っていますのでもしもの時の補償もしっかりしています。

しかし、セミリタイア後はどうなるでしょう。

私が知っている範囲で各保険のリスクについて確認してみます。

以下は、セミリタイア後、社会保険に加入しない範囲でアルバイトをしたりフリーランスとして働くケースで紹介します。

※尚、以下社会保険や年金に関する情報は私が年金機構に問い合わせたり、ネットなどで調べた情報をもとに記載していますが、理解不足の可能性もありますし、給付条件などはより細かいものですので詳しくは年金機構や各自治体で直接確認することをおススメします。

健康保険に関するリスク

会社員の場合、会社の健康保険に加入し、保険料も会社と折半での負担ですが、セミリタイア後は各自治体が運営している国民健康保へ加入することになり、保険料も全額自己負担になります。

また、保険料以外の補償内容についても差があり、会社員は仕事以外のけがや病気で働けなくなった時、健康保険から傷病手当を最長で1年6か月の期間もらうことができますが、基本(※)国民健康保険では傷病手当は一切でません。

※今回のコロナで自治体によっては特例として傷病手当を給付する自治体もありますが、あくまで特例で国民健康保険には基本傷病手当はありませんので、もし働けなくなった時は保証が全くない状態に陥ってしまいます。

年金に関するリスク

会社員の場合、加入する年金は厚生年金で国民年金との2階建てになっていて、負担する保険料も健康保険と同じく会社との折半負担ですが、リタイア後は国民年金のみの加入になり、保険料も全額自己負担になります(2020年時点で月当たり16540円の負担)。

保険料が全額自己負担になる以外、もしものことがあった時、保険の加入期間が25年未満の場合は遺族年金が出ません。

また、けがや病気などで働けなくなった時、厚生年金の場合は障害厚生年金で3級以上で障害年金が支給されます(各種条件がありますので詳しくは年金機構のホームページなどでご確認下さい。)が、障害基礎年金の場合は、1・2級のみの支給になります。

雇用保険と労災保険

上記2つ以外にも会社員は、雇用保険と労災保険に加入しています。

雇用保険については、セミリタイアしてアルバイトで短期労働をする場合は、加入の対象(条件あり)となりますが、リタイア後に投資家・ウエブライターなどフリーランスとなった場合は加入できません。

また、労災保険は、業務中のけがなどで働けなくなった場合、休業補償などを受けることができますが、フリーランス(一人親方など一部の職業を除く)は仕事中にケガをしたり病気になっても何の保証もありません。

税金に関するリスク

セミリタイア後、もしフリーランスとして開業した場合、自分で確定申告をする必要があります。

会社員の場合は、殆どの控除については会社が行ってくれていましたが、確定申告を自分でする場合、知らないと損をすることも多くあります。

再就職のリスク

50代の場合、セミリタイア後やはり会社員として働きたくなった・働く必要が出てきたとしても、今までと同じ条件での再就職はほぼ不可能です。

社会的信用に関するリスク

定期的な収入がなくなりますので社会的な信用は低くなります。

考えられることとして、

  • クレジットカードの審査に通らない
  • お金が借りれない・ローンが組めない
  • 賃貸の契約ができない

などです。

50代を過ぎてからだとあまり影響がないリスクかなとは思いますが、上記シーンでは困ることになる可能性もあります。

リスクに対する対策

以上今私が把握しているセミリタイア後のリスクについて書いてみました。

リスクのほとんどはお金に関するものなので、年金を受給できる年齢まで十分生活していける貯蓄があれば回避できるものが殆どです。

やはりしっかりとリタイア資金を準備しておく必要がありますが、私のような貧乏リタイア希望者は宝くじや投資で一発当てる以外中々厳しいものがあります。

リタイア後の収支を余裕のあるものにしておく必要はありますが、もしもの時が発生した場合は一気に資金不足に陥ってしまう可能性も高くなります。

ケガや病気で長期間働けなくなるリスクに対する対策

私自身にもしものことがあった場合は、生命保険や遺族年金(25年以上加入していますので)で何とかなりそうなのですが、問題はケガや病気でアルバイトなどの収入がなくなってしまった場合です。

セミリタイア後は完全リタイアではありませんので少ないながらもある程度の労働収入がないと困ります。

上で紹介しています通り、会社員時代に比べると働けなくなった時の補償に圧倒的な差が出てしまいますのでこの部分についての対策は必要です。

私が今把握しているけがや病気などで長期間働けなくなった場合の対策は以下です。

  • 民間の所得補償保険や就業不能保険に加入する
  • アルバイトで一定条件をクリアーして社会保険に加入する
  • ブログなどでの収入を確保する

民間の保険に加入すればある程度のリスクは回避できます。また、アルバイトで社会保険に加入すれば、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険が適用されますので会社員時代とほぼ同じ保証が手に入ります。

ただし、アルバイトの労働時間が長くなりすぎると、セミリタイアした意味がなくなってしまいますのでそのあたりの調整は難しいところです。

また、ブログ運営などで定期的な収入が確保できれば、精神疾患や手が不自由にならない限り更新作業はできますので不安定ではありますがある程度の収入は確保できます。

私も別で運営しているブログで少ないですが収入を得ています。

以上になりますが、民間保険加入にせよ社会保険加入にせよ想定していた収入に対して目減りするのは間違いありませんので、セミリタイア後の家計の収支は余裕を持たせておく必要があります。

税金リスクの対策

私の場合、2021年はブログでの収入がある程度ありそうですので、セミリタイアが実現する・しないに関わらず確定申告が必要になります。

今まで納税に関しては会社にまかせっきりでしたが、節税対策するとしないと税金に大きな差が出てしまいます。

私が把握している主な節税対策としては以下です。

  • イデコ(iDeco)での運用を始める
  • ふるさと納税
  • 経費計上の知識を深める

これから、節税に関する知識を深めていく必要があります。

再就職と社会的信用に関するリスクについてはあまり心配していません

私の歳になると再就職や社会的信用に関してもこのまま会社に残ったとしても60歳で退職しますのでほとんど影響がないと考えています。

30-40代でセミリタイアをする方は、セミリタイア生活が思ったものと違っていたなどで会社員に戻るにしてもその先結構な期間働くことになります。

激減した収入で長期間働くことになると、生涯受け取れる収入が大幅に減ってしまうリスクがあります。

自分のスキルや経歴を考慮して、リタイアするかどうか決める必要があります。

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